野村不動産グループカスタマークラブへご登録済みの方は、ご登録のメールアドレスを野村のクラスマIDとしてご利用いただけます。

野村不動産グループカスタマークラブの会員番号でのログインはこちら

2025年3月18日以前に野村不動産グループカスタマークラブの会員になられた方。

今後は会員番号でのログイン機能はご利用いただけなくなります。野村のクラスマIDでのログインをご利用ください。

KURASUMA

ライフスタイルコラム

地域とのつながりを深め、 街の中に賑わいを生み出していく「SOCOLA所沢」

#コミュニティ #まちづくり #SDGs
 のイメージ
 
「地域密着型商業施設」をコンセプトに掲げ、近隣に暮らす地域の方々にとって身近な商業施設のあり方を探求する「SOCOLA」シリーズの第7棟目として、2024年4月にオープンした「SOCOLA所沢」。野村不動産が推進する、住居・商業・公園が一体となったまちづくりプロジェクト「ToKoKoRo TOWN」の一環として運営されている同施設では、地域とのつながりやコミュニティが生まれる運営が実践されています。野村不動産・野村不動産コマースの藤中健司さん、佐々木菜帆さん、小椋裕子さんに、SOCOLA所沢の運営にかける思いをうかがいました。
野村不動産コマース 事業一部長(2025年2月取材時)藤中 健司

野村不動産コマース 事業一部長(2025年2月取材時)藤中 健司

2020年度より野村不動産コマースへ出向。「GEMS」「MEFULL」などの都市型商業施設開発事業を経て、2024年度より「SOCOLA」シリーズ、「KAMEIDO CLOCK」などのショッピングセンター運営部門を担当。
野村不動産 都市開発第二事業本部 商業事業部 主任 佐々木 菜帆

野村不動産 都市開発第二事業本部 商業事業部 主任 佐々木 菜帆

2023年度から「SOCOLA」シリーズを含むショッピングセンターの運営を担当。2024年度より野村不動産コマースへ兼務出向し、同施設の予算管理から各種企画推進業務を行う。
野村不動産コマース 事業四部 マネジメント二課長 小椋裕子

野村不動産コマース 事業四部 マネジメント二課長 小椋裕子

関東を中心とした巡回型ショッピングセンターの管理全般を担当。巡回型SOCOLAシリーズ4物件ではテナント対応から販促立案、BM管理と運営全般業務を行う。

人が集まる場所としての商業施設の魅力

これまでに野村不動産グループは、飲食店が入居する「GEMS」や、サービス業に特化した「MEFULL」といった商業施設のシリーズを手がけてきました。2020年にスタートしたSOCOLAシリーズは、「地域密着型」をコンセプトに掲げる新たな商業施設シリーズであり、第1号店の「SOCOLA若葉台」のオープン以来、順調に拠点数を増やし続けています。

「地域密着型」であるためには、施設の利用者はもちろん、近隣に暮らす方々から親しまれる場所である必要があります。「SOCOLA」というネーミングには、地域の方々にとっての身近な存在でありたいという、野村不動産の想いが込められているようです。「SOCOLAとは、『すぐそこにあるCOMMUNITY LAND』という言葉を集約したものであり、『ちょっとソコラでお買い物』といった感覚で、気軽にご利用いただける施設でありたいと考えています」と佐々木さんは語ります。



SOCOLAシリーズの共通点は、地域の方々の生活に寄り添うテナントが入居しているところにあります。SOCOLA所沢には、日々の買い物に不可欠な食品スーパーマーケット「ライフ」をはじめ、家電量販店の「Joshin」、小児科などのクリニックが複数入居予定の「ドクターズポート」など、近隣の方々の生活利便性の向上はもちろん、ファミリー層が暮らすまちを意識したテナントが入居しており、他の商業施設のシリーズとは異なる魅力の創出につながっていると藤中さんは語ります。

「SOCOLAでは地域全体の利用者の方々になにが提供できるのかを考えている点で、他の事業との大きな違いが生まれていると思います。利便性に限らない、人が集まる場所だからこその魅力が商業施設にはあると思うので、地域の方々同士の交流やつながり、コミュニティが生まれるための取り組みを実施していきたいですね」

クリスマスプレゼントを選ぶ家族で賑わったJoshinのおもちゃ売り場や、下校後の小学生たちが憩う平日の「サーティワン アイスクリーム」など、オープンから約1年が経ち、SOCOLA所沢ならではの景色が生まれはじめているようです。

施設全体を盛り上げる、テナントの枠を超えた取り組み


子ども向けフリーマーケット開催時の様子

「テナントのみなさんが同じ方向に進んでくださっているのを感じています」と語る藤中さん。商業施設としての統一感を生むための取り組みとしては、オープン時から毎月店長会を実施しているそうです。各テナントの店長が集まり、お客様からの反響の共有や、販売促進につなげるさまざまな施策の検討など、施設全体を盛り上げていくための議論が重ねられています。地域の方々とのつながりを大事にするSOCOLAシリーズの想いは、こういった対話の中で共有されていると小椋さんは話します。

「店長の方々と膝を突き合わせて話し合う時間を設けることができているのは、SOCOLA所沢ならでは魅力の創出につながっていると思います。1つの店舗だけではなく、他のお店にも立ち寄れるようなきっかけをつくる施策や、お客様に喜んでもらうためのイベントの企画など、テナントの枠を超えた話し合いが生まれています」



こういった店長会での対話をきっかけに、SOCOLA所沢では子ども向けのイベントを不定期に開催してきました。SOCOLAのキャラクターである怪獣のかたちをした「フワフワドーム」の設置や、子ども向けフリーマーケットの開催など、日常の中の小さな非日常を提供するイベントでは、子どもたちの賑わいが生まれているそうです。「この場所に来ればなにか楽しいことがあるかもしれないと、そんなふうに感じていただけるイベントを開催していけたらと思います」と佐々木さんは意気込みを語ります。

SOCOLAのオリジナルキャラクターのかたちをした「フワフワドーム」を設置したイベントの様子

地域とつながる施設だからこそできるサステナビリティ

所沢市では、2014年より「マチごとエコタウン所沢構想」を掲げており、再生可能エネルギーの導入や、グリーンの保全・創出、ごみの減量・資源化への積極的な取り組みを推進してきました。地域密着型を目指すSOCOLA所沢としても、「毎日の暮らしをちょっとずつエコに、みんなに環境に地域にやさしいショッピングセンター」を施設のコンセプトとして掲げ、環境への配慮に力を入れています。

シェアサイクル・EV充電器・太陽光パネルの設置といった、創エネ・省エネに配慮した設備計画に加え、在来種保全につなげる植栽計画を実施。これらの取り組みは、SOCOLA所沢に限らず、野村不動産グループが掲げるサステナビリティポリシー「Earth Pride ―地球を、つなぐ―」に基づいたものでもあります。


不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で行う資源循環サービス「PASSTO(パスト)」の回収BOX(参考写真:SOCOLA武蔵小金井クロス)

これらの環境配慮の取り組みのほかにも、SOCOLAシリーズでは、家庭で余った食品を福祉活動団体へ寄付する「フードドライブ」の取り組みや、衣類やファッション雑貨・ホビー用品を回収し、リユース・リサイクルにつなげる資源循環サービス「PASSTO(パスト)」などを実施している店舗もあり、今後はこれらの仕組みの導入を所沢でも検討していると藤中さんは語ります。
 
「SDGsのための取り組みは、ひとつの施設が独自に推進するのではなく、周辺の住民の方々やパートナー企業、NPO法人など、さまざまな関わり合いの中で実践できることなので、コミュニティとの連携を深めていきたいSOCOLAだからこそ力を入れていきたいと考えています」


 

変化する街の中で、安心を提供し続ける




SOCOLA所沢が位置するエリアは、野村不動産が推進している住居・商業・公園が一体となったまちづくりプロジェクト「ToKoKoRo TOWN」の一部であり、今後は2025年11月に竣工する「プラウドシティ所沢」との連携を深めていくことで、エリア一体で賑わいを生み出していくための施策が検討されています。

近隣住民の数や賑わいの変化に合わせて、地域密着型店舗としてのあり方を見直し続けていくSOCOLA所沢には、「完成形」がないからこそのやりがいがあるようです。「私たちにどのようなことができるか、地域の方々との関わり合いを通して柔軟に考えていくことが、SOCOLA所沢の仕事のおもしろさだと思います」と小椋さんは語ります。



最後に、SOCOLA所沢のこれからにかける思いを藤中さんにうかがいました。
 
「今後は『SOCOLAのある街だから安心だよね』と感じてもらえるような、親しみやすさと信頼を提供できる施設として運営を継続していきたいと考えています。テナントさんを含めたチームで取り組んでいくことが商業施設運営の醍醐味ですし、街の魅力と価値を高めていくことにこれからも貢献していきたいと思います」
 
賑わいを増していく所沢の街で、SOCOLA所沢のあり方はどのように変化していくのか。5年後や10年後を想像したくなるような取材でした。


※掲載の情報は、2025年2月時点の情報です。

関連コラム