今の住まい、この先どうする?~住み続けるor住み替える、これからの暮らしのヒント~
ふとそんなことを考えたことはありませんか。まだ具体的に動く必要はなくても、先々の選択肢を知っておくことで、将来の暮らしをより豊かにすることができます。今回は、これからの住まいを考えるヒントをご紹介します。
Yuu(尾間紫)
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。
今の家に住み続ける?「この先の住まい」を考える

ライフステージの変化と共に、住まいに求めるものは変わります。
年齢を重ねるにつれ、漠然と「このままここに住み続けるのかな?」「今の家をどうしようか」といったことを考える機会が増えてくるものです。
例えば、子どもの成長で夫婦2人の時間が増えてきた、この先子どもが独立した後はどうする?
転職や退職で通勤経路や生活スタイルが変わるかもしれない。
そういえば、車の運転はいつまでできるだろう?
親の介護も気になる。
自分たちの老後は、どこで暮らすのがいいだろうか……など、一度は考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
ライフステージが変われば、家や環境に求めるものも変わっていきます。
そして大きなポイントになるのが、住まいは単なる生活の場ではなく、大きな資産であること。上手に活かすことができれば、この先の暮らしをより豊かにすることも可能です。
今すぐ動く必要はなくても、この先の選択肢を知っておけば、将来の安心につながります。
選択肢は大きく2つ、「住み続ける」か「住み替える」か。その場合にもいくつかのパターンがありますので、それぞれのメリットと注意点をご紹介しましょう。
<住み続ける>今の住まいをリフォームで快適にする

築22年のマンションを、セカンドライフのための快適な住まいへリフォーム。老後の再リフォームは不要になるよう考えられています(設計・施工:野村不動産パートナーズ)
野村不動産パートナーズの住まいのリフォームは、水まわりの刷新から間取り変更まで、暮らしの変化に合わせた幅広いリフォームに対応しています。 こちらから詳細をご覧いただけます⇒野村不動産パートナーズ 住まいのリフォーム
今のこの家でずっと暮らし続けたい。そう考える人も多いことでしょう。
長年通い続けたかかりつけのクリニック、気心の知れたご近所との関係、習い事やお気に入りのお店など、住み慣れた土地には、長い年月をかけて築き上げてきた暮らしがあります。
ただし、その際に考えておきたいのが、年齢を重ねるごとに、快適な住まいの形も変化していくことです。
例えば10年後を考えてみると、子どもの独立後に部屋が余る、働き方が変わって在宅ワークが増えたら集中できるワークスペースが欲しくなる、インテリアや水まわりの設備が古くなってくる、また老後にゆとりができたら、自宅で趣味を楽しむスペースが欲しいと考える人も少なくありません。
今の住まいで、この先を長く快適に暮らし続けるためには、設備や間取りの見直しが必要です。
古くなった水まわりは掃除がラクで、気持ちのいい空間に一新する。
子ども部屋が空いたら、趣味を楽しむ部屋や大型の収納にする。
断熱性能を上げて、冬暖かく夏に涼しい環境を作る。
将来を見据え、年をとっても安全に暮らせるようバリアフリー化する。
他にも、子どもたちと過ごしたリビングを夫婦2人がのんびりくつろげるように再構成、好みのインテリアに生まれ変わらせるのもいいですね。
リフォームは、住み慣れた環境はそのままに、住空間を一新できるのがメリットです。年齢を重ねるほど、新しい土地でゼロからコミュニティを築き直すのは大変ですが、リフォームならそんな心配も不要です。
注意したいのは、築年数や建物の状態によってリフォーム内容や費用が大きく変わること。わが家にはリフォームと住み替えとどちらが向いているか、費用対効果の検討も含めて、専門家に相談しながら進めるといいでしょう。
<住み替える1>売却して、暮らしを再設計する

CG家具でモデルルームのように部屋をコーディネートできるVRホームステージング。暮らしのイメージを具体化しやすくし、リアリティのある物件見学を提供しています(野村の仲介プラス)
環境もまるごと見直したいと考える方には、今の住まいを売却して新しい住まいへ移るという選択があります。
近年、エリアや条件によっては、築年数が経過しても価格が維持される例も見られます。例えば、都心の便利な立地や、個性的なヴィンテージマンションは、以前より価値が上がるケースも。
重要なのは相場感を知っておくこと。今の資産価値を把握しておくだけでも、この先の選択肢を考えやすくなることでしょう。

住み替えの方向性は、都心から郊外へ、郊外から都心へ。それぞれにメリットがあります。
住み替えの方向性は大きく2つあります。
ひとつは都心から郊外へ。
近年、都心のマンション価格の上昇で、郊外では同じ予算でより広い住まいや豊かな自然環境を手に入れることができます。孫たちをのびのびと遊ばせたい、通勤が不要になったなどのタイミングで、郊外へ移るケースもあります。
もうひとつは郊外から都心へ。
子どもが独立したタイミングで、利便性の高いコンパクトな都心の住まいへ移るという選択もあります。車を手放した後も、病院や日々の買い物はもちろん、美術館などの文化施設へのアクセスの良さは、毎日の生活の質を高めてくれます。

都心の暮らし、郊外の暮らし、それぞれにメリットがあります。二拠点を楽しむという選択肢も/プラウドタワー亀戸クロス(分譲済)
売却益でゆとりが生まれれば、より豊かな暮らしを送ることも可能になります。
老後の生活費にするのもよし、都心のコンパクトな住まいと、地方のゆとりある住まいを組み合わせた「二拠点生活」を楽しむのもよし、新たな選択肢が生まれます。
そのためには、売却と購入のタイミングが重要になります。売却と購入の順序によっても計画の立て方が変わりますので、不動産の専門家に早めに相談しながら進めるといいでしょう。
<住み替える2>貸して活かすという方法

入居者の募集から退去までをサポートする野村不動産の賃貸サービス。期間を定めて貸し出す定期借家と、投資・運用などで長期にわたって貸し出す普通借家があります(野村不動産の賃貸サービス)
野村不動産の賃貸サービスは、転勤中だけ自宅を貸したい、住み替えで空く住まいを賃貸に出したいなど、さまざまな要望に対応しています。こちらから詳細をご覧いただけます⇒野村不動産の賃貸サービス
手放すのではなく、資産として活用する選択肢もあります。立地の良い住まいをお持ちの方や、将来子どもに住まいを残したい、もしくはいつかは戻る可能性がある場合は、賃貸にする手も。
家を住む場所としてだけでなく、事業資産として活かすことができれば、家賃収入を得ることができ、生活費や新しい住まいの費用に充てることも可能になります。
例えば、その収入で風光明媚なリゾートマンションでセカンドライフを満喫する、利便性の高いコンパクトな賃貸マンションで便利に暮らす、将来を見据えてシニア向け住宅でのんびり過ごすなどの選択肢もあります。
賃貸にすると「管理が大変そう」と思われがちですが、専門会社に任せれば、入居者の募集から家賃の回収、日常的なトラブル対応まで代行してもらえます。
ローンが残っている場合は金融機関への確認が必要ですので、まずは賃貸の専門会社に相談するといいでしょう。
<住み替える3>元気なうちに環境を変える

いつまでも健康に暮らすための賃貸型シニアレジデンス「オウカス」は、首都圏を中心に展開。シニアのための健康増進型住宅のパイオニアとして、栄養バランスにこだわった食事、プロによる運動プログラム、豊かなコミュニティを通じて、カラダとココロの健康を支え、ご入居者それぞれの健康の先にある生きがいにあふれた毎日をサポートします。(OUKAS-オウカス-)
野村不動産グループの健康増進型・賃貸シニアレジデンス「オウカス」。こちらから詳細をご覧いただけます⇒オウカス
野村不動産グループカスタマークラブ会員には優待特典もあります。こちらから詳細をご覧いただけます⇒優待特典
老後を考えるなら、将来に困らないように先回りをする手もあります。
近年、介護前提ではなく、要介護状態を未然に防ぐ「健康維持・増進」や「コミュニティ形成」を重視した賃貸シニアレジデンスが登場。
館内にレストラン、フィットネススタジオ、大浴場、娯楽室等の設備や、見守りや生活相談などのサービスが付いたシニアのための賃貸住宅です。
例えば、野村不動産グループが展開する「オウカス」で実施している「オウカス・ウェルネスプログラム」は、入居者の健康寿命の延伸に向け、フレイル(身心の脆弱化)を予防するための仕組みとして誕生。社会貢献カテゴリーで2019年度グッドデザイン賞を受賞しています。
キーワードは人生後半の充実。家事負担を減らし、人とのつながりを持ち続けながら、毎日を楽しく豊かに暮らす。これも将来の住まいの選択のひとつです。
将来に備えるための最初の一歩
住まいの「これから」には、思う以上にさまざまな選択肢があります。
住まいは暮らしの場であると同時に、大切な資産です。何となく今のままと思いがちですが、その資産を上手く活かしながら、この先どんな暮らしをしたいかをイメージしてみると、思いがけない可能性が見えてくるかもしれません。
まずは、リフォームの可能性、わが家の資産価値、賃貸の条件、将来型住宅の資料を見るなど、気になる選択肢があれば、情報を整理するところから始めてみてはいかがでしょう。
※コラムの内容や掲載商品は執筆時(2026年4月)の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認下さい。