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ライフスタイルコラム

東京湾岸部の新たなシンボルへ。BLUE FRONT SHIBAURAがひらく、Tokyo & Natureな過ごし方。

#働き方 #コミュニティ #まちづくり #Well-being
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野村不動産と東日本旅客鉄道が共同で推進する大型複合施設「BLUE FRONT SHIBAURA(以下、ブルーフロント芝浦)」。浜松町ビルディングの建替事業として2021年に建設が始まり、2025年9月1日にツインタワーの一角であるS棟が全体開業を迎えました。さらに2030年にはN棟が竣工予定となっており、エリア一帯の活性化への期待がますます高まっています。ブルーフロント芝浦のコンセプトや地域における役割、今後のビジョンなどを、芝浦プロジェクト本部で活躍する四居さん、水谷さんの両名に聞きました。

四居 淳

四居 淳

2015年より本プロジェクトに携わり、事業全体のコンセプトメイキングや商品企画に従事。現在は芝浦プロジェクト本部の企画部長として、ブランディングやエリアマネジメント等を担当する企画部を所管。
水谷 光

水谷 光

芝浦プロジェクト本部 グループオフィス戦略室 推進課 課長。野村不動産グループのブルーフロント芝浦の新本社企画、及び移転全般を推進。移転プロジェクトを円滑に進めるために、トライアルオフィスの開設・運営にも従事。

立地特性を突き詰めて見えてきた 「都市と自然の接点」という価値。

東京湾岸部の新たなシンボルとして誕生したブルーフロント芝浦。全体開業を迎えたS棟は、多様なショップ・レストランが入居する低層部、開放的なオフィス空間が広がる中層部、日本初上陸となるラグジュアリーホテル「フェアモント東京」がおもてなしをする高層部で構成された、都内有数の大型複合施設となっています。

この一帯は、東京という大都市の中心部に位置しながら海にも面している「都市と自然の接点」です。そしてこれこそが、プロジェクト参画初期に四居さんが発見した価値でした。

「芝浦プロジェクトの参画当初から約半年間、『このエリアの価値とは何か』を探るために、徹底的に地図と向き合いました。その結果『広大な海と空が眼前に広がっている』というロケーション特性を読み解くことができたのです。そして生まれたのが『Tokyo & Nature』というコンセプトでした」



コンセプト決定後は、街を訪れる人やオフィス利用者、地域住民に対して、どのようにアプローチすればTokyo & Natureという価値を体感してもらえるかを模索しながらプロジェクトを推進したと振り返ります。

都市生活者に、自然と触れ合うひとときを。

Tokyo & Natureを感じさせる設計や工夫について、四居さんがいくつかの事例をお話ししてくれます。

「まず、ブルーフロント芝浦と浜松町駅との間に『GREEN WALK』という緑道を整備しました。これによって、浜松町エリアからブルーフロント芝浦に向かう最中に、都市にいながら森林浴のような体験が楽しめるようになっています。そして低層部の商業施設では、目の前に広がる運河を眺めながら、思い思いの時間を過ごすことが可能です。さらに現在、N棟の建設計画と並行して運河側の整備を進めています。最終的にはハーフアウトドア感覚で仕事やミーティングができる親水空間へと発展していく予定です」


豊かな自然に彩られたGREEN WALK。

また、オフィスフロアで過ごすときでも自然が感じられる工夫が施されています。たとえば28階にある共用ラウンジ「BLUE SKY LOUNGE」にはテラスが整備されており、太陽や海風を感じながら仕事に取り組むことができるようになっています。


BLUE SKY LOUNGEのテラス。東京湾を一望できる絶好のロケーション。
 

「都市で暮らす方の多くは、日常から離れて海や山などの自然に接することで、心が安らいだ経験があるのではないでしょうか。実際にさまざまな研究でも、自然の中で過ごす時間が健康に良い影響を与えることが明らかになっています。都市で働きながら、いつでもニュートラルな状態に戻ることができる。それによってポテンシャルを最大化できる。ブルーフロント芝浦はそのような場所でありたいと考えています」

ベイエリアの新しい交流拠点として。

ブルーフロント芝浦は単なる複合施設ではなく、ベイエリアにおける新しい交流拠点として、これまでにない賑わいを生み出しています。実際に開業後には周辺に住むファミリー層が商業施設を訪れ、テラス席で食事を楽しむ姿や、ゆったりと過ごす様子が見られるようになったと言います。


2階にある「CANAL DINING HALL」。広大なテラスを備え、水と風を感じながら過ごすことができます。

「ここから南側の田町方面は住宅が広がっており、ブルーフロント芝浦のオープン以降この地域にお住まいの方たちが足を運んでくださっています。田町周辺は、ベイエリアや海の眺望が好きという方が多く暮らしているのですが、今までは水辺を感じられる場所が少なかったこともあって、強く関心を持っていただいている実感があります。ご利用いただいた方々からも『洗練された空間だし、ゆったり過ごせていい』『気持ちがいい』『素敵な場所ができた』など好意的なコメントが寄せられていますね」

この場所での過ごし方を知ってもらうためのイベントも盛んに行われています。開業時には、東京港を一周するクルージングや緑道でのネイチャーツアー、ピクニックツールの貸し出し、BLUE SKY LOUNGEの一般開放などを実施し、多くの方々が東京での自然体験を楽しんでいました。

誰もが心地よく働けるオフィス空間をつくるために。

タワーの中層部には「TOKYO WORKation」をテーマに都内有数のオフィスフロアを用意。1フロア約1500坪という開放的な空間、オーシャンビューやシティビューが楽しめるロケーションなど、仕事の最中にもリフレッシュできる環境が整っています。

野村不動産グループは2022年3月に本社機能をブルーフロント芝浦に移転すること決定しました。しかし、社内では環境の変化に対する抵抗感があったこと、またオフィスを供給する事業者としてより良い空間をつくりたいという考えがあったことから、移転前に「トライアルオフィス」を開設・運用しました。プロジェクトメンバーの一員として、トライアルオフィスの検証や改善を重ねた水谷さんが、その詳細をお話ししてくれます。



「新本社の構築に向けて、まずは従業員にブルーフロント芝浦に近い立地・環境・働き方を体感してもらうことで、移転時の混乱緩和と移転に対する意識醸成を図りたいと考えました。具体的な取り組みとして、今後N棟に生まれ変わる浜松町ビルディングのワンフロアを使用し、トライアルオフィスを開設。実際に新本社で使用する予定の什器を配置し、レイアウトもフリーアドレスとしました」

トライアルオフィスは、2022年10月~2024年3月を1巡目、2024年6月~2025年3月までを2巡目とし、全社員が各2ヵ月、2回にわたって参加しました。そして実際に働いた従業員からのフィードバックを取り入れ、トライアルオフィスの環境を段階的に改善しながら検証していきました。

「たとえば『執務エリアの椅子についてはデザイン性よりも機能性を重視』『無機質な色よりもアースカラーのほうが落ち着きがあって良い』『窓際は素晴らしい景色が楽しめるが眩しい』『背後を人が通ると集中できない』『フリーアドレスだとすぐにコミュニケーションが取りづらい』など、改善を求める声が非常にたくさん届きました。その反面、『カフェスペースがあると自然と人が集まりコミュニケーションが活発になった』というポジティブな意見も寄せられましたね」


BLUE SKY LOUNGEのカフェ。夜はバー営業を行い、入居者同士のコミュニケーションのきっかけを創出しています。

これらの貴重な意見は、実際のオフィス空間の設計にも活かされています。専有部内には有人のドリンクカウンターとカフェテリア、執務エリアにもコーヒーサーバーを髄所に設置することで、自然とコミュニケーションが生まれる環境を構築しています。また、ビルの共用部においても、たとえば28階にある共用ラウンジ「BLUE SKY LOUNGE」にオープンしたカフェは連日多くの人が利用しています。「BLUE SKY LOUNGE」のレイアウトもトライアルオフィスで得たフィードバックを参考につくっており、一人で集中したいときや少人数でミーティングしたいとき、ただただ風景を眺めていたいときなど、利用者の状況や気分に合わせて過ごし方を選べるようになっています。水谷さんも「時間帯やその日の仕事の状況によって、働く場所を積極的に変えていますね」と教えてくれました。

舟運の活性化や地域連携によって描く、エリアの未来。

ブルーフロント芝浦の中層階からシーサイドに目線を向けると、大小さまざまな船が東京港を往来している様子を眺めることができます。四居さんはこの景色を見ながら「この場所は、舟運の拠点になるポテンシャルを持っているんです」と話してくれました。



「今回、ブルーフロント芝浦の足元に新たな船着場を整備しました。これによって東京湾は、小型から大型までさまざまな船が離着岸できるようになりました。この唯一無二の立地特性を活かして、ベイエリアの各拠点を船で結ぶネットワークの構築を進めています。たとえば現在は、晴海ふ頭から日の出ふ頭を結ぶ通勤船を運行しており、ベイエリアで働く人々の利便性向上に努めているところです。シドニーやアムステルダム、ニューヨークなど世界の先進都市では舟運が市民の重要なインフラとして定着していることを考えても、これからの都市の発展には船の活用は非常に重要だと捉えています。2030年のN棟竣工までにこのエリアが『海のある街』として認識され、新しい過ごし方を定着させることで、エリア価値を一層高めていきたいですね」


晴海ふ頭と日の出ふ頭を結ぶ通勤船「BLUE FERRY」

一方の陸側でも、さらなる活性化に向けた取り組みが始まっています。

「竹芝エリアと浜松町芝大門エリア、そしてここ芝浦エリアの3地区が連携し、共創型のまちづくり協議会を設立しました。これまで別個に捉えられていた3地区が一つのエリアとして認識されるようなまちづくりを推進することで、エリア全体の魅力や期待感がさらに高まっていくと考えています。また、羽田空港からアクセスの良いこのエリアに、フェアモント東京をはじめとするラグジュアリーホテルが集積しつつあり、観光客の滞在拠点になるポテンシャルも秘めています」



ブルーフロント芝浦を中心に、今後さらなる発展が期待される東京湾岸エリア。人々が自然の中で憩いながら、心身ともに健康な状態で働くことのできる、新しい都市の物語は、まだ始まったばかりです。
BLUE FRONT SHIBAURA
都市と自然、ベイエリアと東京都心部を「“つなぐ”まち」
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