暮らしのTIPS
部屋干しの「臭い」「乾かない」「見栄え」を解決 雨の日や夜洗濯が快適になるアイデア

洗濯物の部屋干しの悩みで多いのは、乾きにくい、臭い、見た目が悪い、スペースがないといったもの。今回は、臭いを防いで上手に乾かすコツや、インテリアにもなる物干しバー、人気のガス衣類乾燥機が更に便利になる家具など、雨の日や夜洗濯を快適にするアイデアをご紹介します。

Yuu(尾間紫)
一級建築士事務所 OfficeYuu代表。
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。
部屋干し家庭は7割以上 目立つ臭いや見た目の困りごと

共働き家庭の洗濯事情の調査(※1)によると、部屋干しをしている家庭は全体の7割以上にのぼり、そのうち約半数が常に部屋干しをしていることが分かりました。
また部屋干しをする理由として挙げられていたのが、雨、花粉、PM2.5などの「外的な要因」に加えて、「時間の制約を受けたくない」、「時短」や「効率化」といったもの。
昨今、共働き世帯の増加で、朝の短時間で洗濯を済ませたり、帰宅後の夜に洗濯をしたりと、以前とは生活スタイルが変化。家事の効率化や防犯面などからも、部屋干しの必要性が高まっています。
しかし、それと共に増えているのが部屋干しに関する困りごと。同調査(※1)でも、「乾きにくい」、「部屋干し臭が気になる」、「生活感が出る、インテリアに馴染まない」、「邪魔になる、スペースがない」といった悩みを抱えている人が目立ちます。
快適に部屋干しをするためには、洗濯の際の小さな工夫と部屋干しに適した環境づくりが必要です。まずは部屋干しならではの悩みともいえる、イヤな臭いを防ぐコツからご紹介しましょう。
(※1:令和の共働き世帯の洗濯事情/千趣会調べ)
また部屋干しをする理由として挙げられていたのが、雨、花粉、PM2.5などの「外的な要因」に加えて、「時間の制約を受けたくない」、「時短」や「効率化」といったもの。
昨今、共働き世帯の増加で、朝の短時間で洗濯を済ませたり、帰宅後の夜に洗濯をしたりと、以前とは生活スタイルが変化。家事の効率化や防犯面などからも、部屋干しの必要性が高まっています。
しかし、それと共に増えているのが部屋干しに関する困りごと。同調査(※1)でも、「乾きにくい」、「部屋干し臭が気になる」、「生活感が出る、インテリアに馴染まない」、「邪魔になる、スペースがない」といった悩みを抱えている人が目立ちます。
快適に部屋干しをするためには、洗濯の際の小さな工夫と部屋干しに適した環境づくりが必要です。まずは部屋干しならではの悩みともいえる、イヤな臭いを防ぐコツからご紹介しましょう。
(※1:令和の共働き世帯の洗濯事情/千趣会調べ)
洗濯物の臭いを防ぐ ついやってしまう3つのNG行動

部屋干しで多い悩みといえば「臭い」の問題です。きちんと洗って乾かしているはずなのに、生乾きの雑巾のような臭いがすることがあります。
この洗濯物の臭いの原因は、皮脂汚れや食べかすなどを栄養源にして繁殖した雑菌たち。雑菌は湿った環境を好み、湿気を含んだ洗濯物は繁殖に最適な環境になっています。濡れたふきんを畳んだまま放置しておくと臭うようになるのも、このメカニズムによるものです。
普段ついやってしまいがちな、洗濯物の臭いの元となる3つのNG行動をご紹介しましょう。
1. 湿ったタオルや衣類を洗濯機に入れっ放しにしている
2. 洗濯機の規定容量より多い洗濯物を入れている
3. 乾くまでに時間が掛かっている
臭いを防ぐためには雑菌を繁殖させないことが重要に。湿った洗濯物を洗濯機に入れたまま放置放置するのは避けましょう。
また洗濯機は洗える規定の容量を超えると汚れ落ちが悪くなります。汚れ残りは雑菌の栄養源。水は多めに余裕をもって洗い、すすぎはしっかりと。抗菌効果が高い部屋干し専用の洗剤を使うのもいいでしょう。
せっかく洗った洗濯物も、乾くまでに時間が掛かるとやはり臭いの原因に。家電などを活用して素早く乾かす工夫をしましょう。
エアコン+サーキュレーターで素早く乾かす 浴室乾燥機はフィルター確認

自然界のように大きく面で広がる風を送り出す、バルミューダのGreenFanシリーズ。一年中置いていても違和感のないデザインで、扇風機はもちろん、大風量のサーキュレーターとしても活躍してくれます(GreenFan Studio/バルミューダ)
快適に部屋干しをするためには、環境づくりが必要です。
ただ部屋の中で洗濯物を干しているだけでは、梅雨時などの湿度が高い季節はなかなか乾かず、また室内の湿度が上がり過ぎれば家の中にカビが生えやすくなります。
そんな時は家電の力を借りましょう。
快適に部屋干しをするコツは、湿度コントロールをしつつ、洗濯物まわりの空気を動かすこと。エアコンの除湿機能とサーキュレーターを併用すれば、室内環境を整えながら、洗濯物が早く乾くようになります。

浴室乾燥機を使って乾かす場合は、フィルターの点検を忘れずに。フィルターにホコリが溜まって目詰まりをしていると乾きにくくなりますので、月に1回は掃除をしておきましょう。
また厚手のバスタオルやトレーナーなどは、乾き残しが気になることもあります。乾くのに時間がかかる洗濯物は乾きにくい壁際に干すのは避け、温風の吹き出し口の近くに干しましょう。
インテリアになる物干しバー ハンギンググリーンでおしゃれに

出しっぱなしでもインテリアの一部になるシンプルなスチール物干し(ホスバ/カツデン)
リビングや寝室で洗濯物を干すと見た目が気になる、かといって別に部屋干しスペースを確保するのは難しいという悩みは多いもの。そんな時は、洗濯物をインテリアのように見せてくれる、天井付けの物干しバーを取り入れてみてはいかがでしょう。
アイアンの物干しバーは、おしゃれな雰囲気が人気です。収納や昇降の手間がなく、常に出しっ放しでもインテリアの一部になります。観葉植物を吊るしてハンギンググリーンを楽しむのも素敵です。

ただし濡れた洗濯物は重量があります。取り付けの際にはしっかりとした下地が必要になるので、専門の会社に依頼することをおすすめします。
おしゃれな物干しバーがあれば、洗濯物も素敵なインテリアに変わるかも。ハンガーもお気に入りのデザインで揃えれば、統一感が生まれて見た目もすっきり。部屋干しをするのが少し楽しくなりそうです。
人気のガス衣類乾燥機 使い勝手を向上させるランドリー家具も登場

人気のガス衣類乾燥機「乾太くん」を設置できるランドリー収納。電気式の衣類乾燥機もセットできます(ラクロ/南海プライウッド)
最近人気が高まっているのが、大容量の洗濯物を短時間でカラっと乾かすことができるガス衣類乾燥機です。ただ、洗濯機から乾燥機へ洗濯物を入れ替えるのに少し手間が掛かる、乾燥機から取り出した後に畳む場所が無いという声も。
そんな要望に応え、衣類乾燥機をセットできるシステム収納が次々と登場。より使いやすい高さに設置ができたり、乾燥機から出したらすぐにその場で畳めるスライドカウンターがついていたり。乾燥機をより便利に使いこなせるようになります。

乾燥機の下にスライドカウンターと収納を設置すれば、その場で畳んで引き出しに収納ができるように(ラクロ/南海プライウッド)
マンションでガス式の衣類乾燥機を新たに設置するのは難しい場合が多いですが、一戸建ての場合は可能です。ただし、現在のガス供給の有無によって工事内容が異なるため、まずはガス会社やリフォーム会社に相談しましょう。
今や梅雨時だけでなく1年を通して部屋干しをする時代に。最新の家づくりでは、部屋干しのしやすさを視野にいれたプランが増えています。洗濯時のちょっとした工夫や、便利なアイテムを上手に取り入れて、毎日をより便利に快適にお過ごしくださいね。