読書週間はスマホを置いて本を開こう~椅子から整える大人の読書スペース
Monet ハイバックチェア/Sika Design
※野村不動産カスタマークラブ会員限定で「野村不動産のインテリアサービス」にてご購入いただけます。
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10月27日から11月9日は「読書週間」です。デジタルのスピードに疲れを感じる人も多いこの時代、一冊の本とゆっくり向き合う時間はとても贅沢なものになりました。そんな読書時間を日常にしてくれるのが、座り心地のいい椅子です。今回は、住まいの一角に自分だけの読書スペースをつくるアイデアと、読書週間に手に取りたい、空間の見方を変えてくれる日本の名著をご紹介します。
読書週間にデジタルから少し距離を置く、暮らしの中の読書スペース

スマホの長時間利用は、目や首の不調だけでなく、脳の疲労を引き起こすことが分かってきました。
10月27日から11月9日は「読書週間」です。戦後まもない時代に「読書の力で平和な文化国家をつくろう」という思いから始まりました。
かつては趣味を聞かれると「読書」と答える人も多かったものですが、デジタル化が進んだ昨今では、本を全く読まない人の割合が過去最高となり、読書量が減ったと感じている人も約7割に達しています。(※)
そんな中、聞こえてきたのが、デジタルのスピードに少し疲れているという声。そこで、この秋の読書週間をきっかけに、少しスマホを置いて、ゆっくりと本を開いてみてはいかがでしょうか。
読書のための場所を整えると、自然と本を開く時間が増えます。今回は、読書がもっと身近になる、大人のための読書スペースのつくり方をご紹介します。
※国語に関する世論調査」より/文化庁
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/index.html
主役は椅子、心地よく本を読める場所があれば読書が身近になる
読書はひとりの時間を楽しむもの。「ここで読む」と決めた自分だけの場所があると、本を開く時間が増えていきます。
その主役になるのが、座り心地のいい椅子です。長く座っても姿勢がつらくならず、落ち着いて読書に集中できる椅子をリビングの一角や寝室の窓際に置けば、お気に入りの読書スペースがつくれます。

北欧デンマークのラタンのラウンジチェア。夏は涼しく、冬はブランケットやラグであたたかく(Monet ハイバックチェア/Sika Design)
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読書用の椅子を選ぶ際に、ぜひ注目したいのが「ひじ掛け」です。本を持った時にひじを支えてくれるデザインなら、腕や肩に負担が掛かりにくく、快適に本を読み続けることができます。
リラックスして読みたい場合は、背もたれが少し後ろに傾いたタイプもいいでしょう。背もたれの角度の目安は110度~120度ほど。その際は、腰や首の位置にサポートクッションを挟むと姿勢が保ちやすく、足を乗せるオットマンがあると足がラクになります。
頭の支えがあれば、さらにリラックス感が高まります。斜め下を向き続けると、首が疲れてしまうことも。頭をしっかり支える椅子なら、ゆったり読書を楽しめます。疲れたら目を閉じて一休み。そのままうたた寝してしまうのも、読書時間ならではの楽しみのひとつです。

洗練された心地よさに定評がある、日本生まれのイタリアンモダン家具ブランド。フィット感のある快適な座り心地のラウンジチェア(GIULIO/ arflex)
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MoMA(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクションにも選定。包み込まれるようなリラックスした姿勢で過ごせます(CUERO BKF チェア MARIPOSA /ACTUS)
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アルネ・ヤコブセンのデザインによるエッグチェア。包み込まれるような安心感はひとりだけの世界をつくり出してくれます(3316 エッグチェア/Fritz Hansen)
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快適な読書スタイルは人それぞれ。姿勢よくテーブルの上で本を開いたり、膝に厚みのあるクッションを置いてその上で読んだり。自分にとって心地いい読書スタイルを探してみましょう。
無理な姿勢では長続きはしないもの。快適に読書ができる特等席があれば、読書がもっと身近な楽しみになります。
曲面に沿ってレザーが貼り込まれた美しいフォルムの椅子。書斎や寝室の一角にも(エルザELSA/arflex)
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読書時間をもっと快適にする名脇役、サイドテーブルと照明
ニューノルディックデザインを代表する北欧の家具ブランドのコーヒーテーブル。読書のおともにぴったりサイズ(AROUND COFFEE TABLE/ Muuto ムート)
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お気に入りの椅子を置いたら、そばに欲しいのが、サイドテーブルやワゴン、そして読書灯です。テーブルには、読みかけの本を置いたり、飲み物を置いたり。照明スタンドを置くのにも便利です。
読書スペースに大きな本棚は特に必要ありません。本がたくさんあると、どれを読むか迷ってしまい、なんだか面倒に感じてしまうことも。
手の届く範囲に、今読む本、次に読む本、何度も読み返したい本など、数冊だけを厳選して並べておくと、手に取りやすく、本を開くきっかけになります。

テーブルの上で本を開いて読みたい場合は、手元に引き寄せやすいデザインだと便利。高さの調整が可能で、省スペースなサイドテーブル(YO スクエアテーブル/Lapalma ラパルマ)
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機能性に優れたドイツのブランド家具。モダンデザインで使い方は様々(DIANA A SIDE TABLE/ClassiCon クラシコン)
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読書スペースには読書灯も欠かせません。部屋の天井照明だけで本を読むと、手元が暗くなりがちで目が疲れやすくなります。手や椅子、頭などで手元に影ができないように置きましょう。
照明は文字を読みやすくするだけでなく、光によって空間をゆるやかに切り取る効果もあります。椅子とテーブル、そして灯りがあれば、壁が無くても、独立感のある落ち着いた読書スペースになります。

柔らかい光を放つ美しいデスクスタンド。イタリアならではのデザインKarakter(カラクター) - DOMO TABLE LAMP(ブラス)/カッシーナイクスシー)
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最小限のシルエットで調光可能なLEDを搭載した読書灯。イタリアの高級照明メーカーLUMINAと世界的な建築設計事務所Foster + Partnersによる共同プロジェクト作品(LUMINA FLO desk/LUMINABELLA)
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読書スペースで手に取りたい一冊、空間の見方が変わる「陰翳礼讃」
『陰翳礼讃』は谷崎潤一郎のエッセイ。
読書スペースができたら、ぜひ手に取ってほしい一冊があります。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』です。
1933年に発表されたこのエッセイは、日本の美意識を深く掘り下げた名著で、世界中のクリエイターや建築家、デザイナーにも影響を与えてきました。
作品の中では、全てを明るく照らすのではなく、薄暗さや静けさ、そして清潔さを大切にする日本の美について語られています。また、乳白ガラスの浅いシェードの美しさや、自然素材が持つ清楚な温もりは、谷崎が生きた時代にも既に失われつつある懐かしいものでした。
90年以上前に書かれた作品ですが、今の私たちも同じ美意識や喪失感を共有していることに気付かされます。
暗がりを愛する日本の美意識、闇があるからこそ光が美しい。そんなことを考えながら読書スペースに身を置いて読み進めれば、空間の陰影もまた違って見えてくることでしょう。
大量の情報がスマホで瞬時に手に入り、動画や音楽が流れ続ける時代だからこそ、一冊の本にじっくりと向き合う時間は、とても贅沢なひとときになります。
椅子ひとつ、照明ひとつでつくることができる自分だけの読書スペースがあれば、デジタルのスピードに急かされることなく、自分のペースで時間を過ごせます。今年の読書週間を機に、画面を閉じて、本と静かに過ごす時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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